脂肪はなぜ付くのかをまず知りましょう
摂取カロリーが、消費カロリーを上回ると太る。
そんなことはみんな分かっているのです。
でも、太る。そんなに食べてないつもりなのになぜか太る。
それは人体が太るメカニズム、食物の消化過程を本当に理解していないからなのです。
脂肪がつくのはなぜか、知っていますか?理解できていますか?説明できますか?
脂肪がどのように作られるのかを理解し、適切なダイエットへとつなげていきましょう〜!
食物で人が太る仕組み
人は、食物を食べると、まずは口内で咀嚼し、細かく噛み砕きますね。
その際、咀嚼に合わせて耳下腺、顎下腺、舌下腺から唾液が分泌されます。
唾液には嚥下を潤滑させるためのタンパク質であるムチンや、食物を殺菌する成分が含まれたリゾチーム、糖を分解する消化酵素であるアミラーゼが含まれており、食物の分解を助けるのです。
その後、食物は嚥下され、食道を通って胃にたどり着き、小腸、大腸へと運ばれる過程で、様々な栄養素を体内に吸収し消化されていきます。
*嚥下・・・・食物を飲み下すことを嚥下と呼びます。
過程としては、食物を摂取し、口内で噛み砕き(咀嚼)、飲み込みやすい状態にした後に、咽頭へと送り込むことで、食物が嚥下されるのです。
食物科が口から摂取され、人体にエネルギーとして吸収されて排出されるまで
①食道
口腔内で噛み砕かれた食品を胃に送ります。
②胃
胃に送られた食物は、ペプシンという消化酵素を含んだ胃液と混ざり合い、粥状に分解されます。
③十二指腸
胆汁や膵液の働きでほとんどの栄養素が体内に吸収されやすい形で分解されます。
④小腸
ほとんどの栄養素と水分の一部は小腸を通過する間に、徐々に吸収されます。
消化・吸収の流れをもっと詳しく見る
ご飯とお肉を食べた時の消化・吸収の流れを詳しく見ていきましょう!
⑴ 食道
・細くして消化しやすくする機能
口に入れた食物は咀嚼により細かく噛み砕かれますね。
ここでポイント
私がダイエット成功するにあたり、イッチバン効果があったのが
「良く噛む」
もうね〜
これに尽きると私は思っています!
初めの1口!
ここでゆっくりゆっくり、その食材をとことん味わう気持ちで噛んでみてください!
ぶっちゃけ、これでダイエット成功できると私は心から感じております。
早食いは太る!これは本当です。
騙されたと思って、ぜひ「良く噛む」やってみてくださいね〜!
噛む祭、咀嚼の刺激により分泌された唾液に包まれ、さらに噛み砕かれることで嚥下をしやすい状態になり、食物は消化するための第一段階に達します。
⑵胃
酵素で細かく分解する
食物を体内に吸収するためには低分子化しなくてはなりません。
糖類が含まれるデンプン、炭水化物などは、唾液に含まれる糖質分解酵素である「アミラーゼ」により低分子化されます。
肉類などのタンパク質は分解されませんが、同じく唾液に含まれる粘性のある成分のムチンによって包まれるため、嚥下が潤滑になります。
嚥下された食物は、食道を通して胃に運ばれますね。
個体は1分、液体は5秒くらいで胃に到達すると言われています。
⑶十二指腸
さらに細かく分解する機能
胃に到達すると、次は胃粘液から分泌される消化酵素により、タンパク質と炭水化物が分解されていくのです。
胃の蠕動運動により食物はさらに撹拌され、糜粥になります。
「糜粥:食物が胃の中で消化されて粥状となったもの。」
「攪拌:かき回したり、混ぜたりすることを指します。」
胃酸に包まれ糜粥となった食物は、アルカリ性の膵液によって中和されます。
膵液にも消化酵素が含まれており、腸に到達するまで同じく分泌される胆汁の分解酵素も相まって、胃で低分子化された食物はさらに低分子化され、3大栄養素が吸収しやすくなるような科学的処理が完了するのです。
⑷小腸
吸収する
十二指腸で細かくされた食物は、小腸に到達する頃にはほぼ液状になっています。
栄養素はほぼ全て小腸で吸収されます。
小腸の上皮細胞幕には消化酵素が含まれており、これによって最終的な消化をされて、
糖=単分子のブドウ糖となる
タンパク質=アミノ酸に分解される
そして、小腸から吸収されていくのです。
糖とアミノ酸は、小腸の毛細血管に吸収されると、門脈を通って肝臓に運ばれていきます。
⑸肝臓
脂肪として蓄積される
体内に吸収されたタンパク質や糖質は、筋肉や骨などの材料や活動に必要なエネルギーとして身体中に運ばれていきます。
肝臓や筋肉で必要とされるよりも過剰な糖質を摂取した場合、エネルギーには変換されずにコレステロールと中性脂肪に変えられ、脂肪細胞に蓄えられてしまうのです。
:女性の場合、女性ホルモンの働きにより、主に皮下脂肪に蓄えられます。
脂質は分解、再合成の後にタンパク質と結合してリンパ管へと入り込み、全身を巡ることになります。
脂質を過剰摂取すると血中の中性脂肪量が増え、動脈硬化などを引き起こす恐れがあります。
図解で見てみましょう
①食道
肉類(タンパク質)
細かく噛み砕き、飲み込みやすくします。
唾液には蛋白質分解酵素は含まれていません。
ご飯(タンパク質)
ご飯は咀嚼されると、口内で分泌される唾液に浸されます。
②胃
肉類(タンパク質)
胃粘液から分泌されるペプシノーゲンが胃酸によってペプシンに変わります。タンパク質はポリペプチドやより低分子のペプトンに分解されます。
ご飯(炭水化物)
胃に到達すると胃の蠕動運動で攪拌され、胃酸をくまなく浴びせられます。
③十二指腸
肉類(タンパク質)
胃で糜粥になった肉類は、膵臓からの消化酵素であるトリプシンなどによって分解されていきます。
ご飯(炭水化物)
唾液に包まれた時と同様、胃酸から分泌される糖質分解消化酵素により、さらに分解が進んだ状態になっています。
④小腸
肉類(タンパク質)
小腸にまでたどり着くと、いよいよ身体に吸収されます。
消化酵素、アミノペプチダーゼによって最終的に単分子であるアミノ酸の形となって、吸収されます。
ご飯(炭水化物)
糖に分解された状態でたどり着きます。
まだ分子の大きい状態の糖は、消化酵素のマルターぜなどによって、単分子であるグルコースに分解され、身体に吸収されます。
⑤肝臓
肉類(タンパク質)
毛細血管に吸収されたアミノ酸や一部のペプチドは、門脈を経て肝臓に運ばれ、肝臓のエネルギーや新陳代謝等、人体が活動するために必要な部位へと送られます。
活動に使用されたアミノ酸はその後アンモニアとなり、尿素に変換されて排出されます。
ごはん(炭水化物)
消化されたご飯は、グルコースなどの糖となり、血中に運ばれます。すると膵臓のランゲルハンス島からインスリンと呼ばれるホルモンが分泌され、これによってグルコースや脂肪酸が筋肉での消費や脂肪組織の合成に用いられます。
この働きが、太る要素でもあるのです。
以上、詳しく説明させていただきましたが、私たちが口にした食物はどのようにして消化されて活動の元になっていくか理解していただけましたでしょうか。
ものすごい働きを、私たちの無意識下でせっせとしてくれているのです。まずは自分の身体に感謝してくださいね^^
そして、どんどん詰め込むと体が悲鳴をあげるということも分かってあげましょう。
消化を助けるもの私たちの使命です。
なぜ皮下脂肪は落ちにくいの?
細胞内のミトコンドリアはグルコースや脂肪酸からエネルギーを生み出しますが、必要な分より多く摂取するとエネルギー変換の処理能力を超え、クエン酸回路(エネルギーを作り出すための一連の流れ)から弾かれ、グルコースや脂肪酸がコレステロールや中性脂肪に変えられるの。
「余った栄養」これが中性脂肪の正体。
これが内臓脂肪や皮下脂肪となり体内に蓄積されるのですが、エネルギーを吸収して全身に運ぶ役割のある毛細血管が発達している内臓に比べ、皮下脂肪はあまり毛細血管が発達していません。
なので、皮下脂肪についた脂肪はエネルギーとして消化吸収されにくく、落ちにくいのよ〜!
とにかく、よく噛むこと・栄養を摂りすぎないことを意識していきましょうね^^
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